24回 ~ 1投資単位でこれだけ抽選できれば収支がプラスになるライン

の計算例でみたように、期待値というのは当り外れの結果ではなく台のスペックと抽選入賞率だけで決まることがわかった

期待値 = (外れ時のマイナス量 × 外れ確率) + (当り時のプラス量 × 当り確率)

たったこれだけの式だ 確変を含めて考えるときは二項目以降が級数になるだけだがこれも無限級数では収束する

期待値 = (外れ時のマイナス量 × 外れ確率) + (当り時のプラス量 × 当り確率) × 確変継続級数の収束値

確変継続級数の収束値 = Σ(確変継続確率のn乗) : Σはn=0からn=∞

つまり期待値が台のスペック以外の打ち手の行動で変化しうるのは外れ時のマイナス量だけだ

外れ側期待値が小さくなっていくと確かに期待値全体での収支がプラスになるラインがある それが「ボーダー」だ

いわゆる「ボーダー理論」というのはこのマイナス量ができるだけ小さい、ボーダー以上の抽選ができる台を打て、ということだ

これは数学的に間違っていない 数学的にはね

例として次のような台を考える

  • 大当り確率:1/400
  • 大当り一回当たり実質出玉:1,520球
  • 確変継続確率:75%

かなり甘い想定だが、出玉無しの突確はなしで、確変時は次回大当りまで手玉増減なしとする

1投資単位は1,000円で貸玉量は4円/球の等価交換を想定

確変継続確率が75%の場合、級数の収束値が4になるのは前に述べた通りだ

だから上の式は具体的な数値を入れると次のようになる

期待値 = (外れ時のマイナス量 × 399/400) + (1,520 × 1/400) × 4

外れ時のマイナス量とはとりもなおさず「1回の抽選に必要な射出数」だ

厳密に考えるならば小当り入賞のプラス球と抽選に至らず最後に撃ち尽くす端玉も考慮に入れればいい

さぁ「外れ時のマイナス量」を変化させて、期待値がプラスになるラインを考えよう

入賞率(球/回) 1投資単位当たり抽選数(回) 外れ時マイナス(球) 期待値(球) 期待値(円)
5 123 5.154 10.058 40.234
6 82 6.28 8.935 35.741
7 61 7.344 7.874 31.496
8 49 8.469 6.752 27.007
9 41 9.805 5.42 21.679
10 35 10.514 4.712 18.848
11 30 12 3.23 12.92
12 27 13.037 2.196 8.782
13 24 14.167 1.069 4.275
14 22 15.455 -0.216 -0.864
15 20 17 -1.758 -7.03
16 19 17.053 -1.81 -7.24
17 17 18.588 -3.342 -13.367
18 16 19.688 -4.438 -17.753
19 15 20.133 -4.883 -19.532
20 14 22 -6.745 -26.98
21 13 24.462 -9.2 -36.802
22 13 24.308 -9.047 -36.188
23 12 25.833 -10.569 -42.275
24 11 28.091 -12.821 -51.283
25 11 26.182 -10.916 -43.665
26 10 31.3 -16.022 -64.087
27 10 29.4 -14.127 -56.506
28 9 36.111 -20.821 -83.283
29 9 34.222 -18.937 -75.747
30 9 32.333 -17.053 -68.21

どうかね? ボーダー、つまり期待値収支がプラスになるには1投資単位で24回抽選できなければならない

言い換えれば平均13球射出するごとに1回以上は抽選できなくてはならない

これは実にシビアだ 1回の抽選のために平均14球以上使ってしまったら確実に期待値収支はマイナスだ

1,000円で22回抽選できればずいぶん調子のいい台に見えるが、それですら長期的には1回の抽選毎に-0.216球=0.864円損していることになる

もし確変消化時に手球が微減なら?突確が2度も続いたら?実質期待値が下がる要素はいくらでもある

ボーダー理論というのはウソではない 期待値計算から言って明らかに正しい

しかし、その「ボーダー以上回る台」をどうやって探し当てるのかね?

運よく見つけられたとして、そこにたどり着くまで別の台でどれだけ損をしているのかね?

何より重要なのは『ホール側も当たり前にこれを知っている』ことだ

釘の調整(まぁホールは「修正」というだろう)や台の微傾斜でどの台も厳密なボーダーまでは回らないようになっている

台の個体差はボーダー以下での損球が多いか少ないかの違いだけだ

賢いホール経営者は100台に2,3台くらいはボーダーギリギリの台を作って「よく当たっている演出」を作るだろう

収支トントンの見せ台で集客してもホールにしてみれば稼動経費以外の損はない 残りの台でいくらでも稼げる

1投資単位当たり15回しか回らない台が一日1,000回転してくれれば19,532円 そんな台が100台あれば1,953,200円ホールの粗利益だ

いい加減なウソのボーダー計算情報や見せ台のおかげでホール経営者の笑いは止まらない


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク